30代でプログラミングを学び始めるのは遅いと思っていませんか?
私も正直微妙かなと思っていた時期がありました。
しかし学び始めるに遅いなんてことはありません。
2030年にはIT人材が70万人以上不足するという試算結果もあるくらいです。
今からスキルを鍛えておけば2030年には引く手あまたの人材になっているはず!
そんな私がプログラミングスクール【インターネット・アカデミー】でどのようなことを学んだか、レビューしていきます。
- 私立文系大卒
- 転職しようにも同じ業界にしか通用しないスキルばかり
- ITは将来性もあるし給与も高いので気にはなっていた
- ハローワークの教育給付金制度を活用しインターネット・アカデミーを受講
- プログラミングはド素人(ブラインドタッチもできない)
なぜインターネット・アカデミー?
複数のITスクールで無料カウンセリングを受けましたが、その内容が良かったのがキッカケです。
カウンセリング後にProgateという無料サービスでプログラミングを体験したのも良かったと思います。
Progateを試した結果、「なんかやれそう!」と思ったので勉強してみようという気に。
ITスクールは「多くの言語などを学べます!」と宣伝しますが、素人にとっては覚えることが多いとキツんですよね。
あまり多いと途中で挫折してしまいそう…。
インターネット・アカデミーは必要最低限の内容に絞ってあり、効率よく学習できると思いました。
またサーバー等の知識も併せて学びます。
「ITエンジニア=パソコン周りに詳しい人」という私のイメージにも合致したのも理由です。
インターネット・アカデミーを選んだ理由
- カウンセリングの感触が良かった
- 必要最低限の内容に絞り、効率よく学べると思った
- 今後需要が伸びそうなAI、クラウド、IoTのうちIoTを学べる
- IoTはAIやクラウドと異なり数学的素養が不要だった
- 雇用保険の教育訓練給付の対象
- 受講期間が1年あり働きながらでも続けられると思った
- サーバー等の知識も学べる
IoTエンジニア育成コースAを受講
私が受講したのはIoTエンジニア育成コースAという講座です。
教育訓練給付金制度の専門実践講座に指定されており、その中でもIoTという今から需要が期待できる内容を学ぶことができます。
IoTエンジニア育成コースAの特徴
講座名にも付いていますが、IoT(Internet of Things)の技術を学ぶことができます。
専門実践教育訓練の対象講座でIoTを扱っているものは少ないです。
HTMLやCSS、JavaScriptなどITエンジニアとして基本的なスキルも学習します。
- 専門実践教育訓練の対象講座
- IoTを学ぶことができる
受講期間は1年間
IoTエンジニア育成コースAの受講期間は1年間です。
働きながら学べるように十分な期間が確保されています。
卒業までの標準的な学習期間は8〜10ヶ月だそうです。
申込時に講師の方と大まかな学習スケジュールを決めていきます。
短期集中でやりたい人、働きながらやりたい人。
あなたにあったスケジュールを一緒に考えてもらいましょう。
カリキュラム
IoTエンジニア育成コースAに含まれる講座内容です。
通常インターネット・アカデミーで取り扱っている講座内容をパッケージ化して構成してあります。
総講義時間は84時間。
オンデマンド授業は1回2時間の配信を42回受けることになります(インプット講座)。
当然聞いただけでは扱えるようにならないので、別途自己学習の時間が必要です(アウトプット講座)。
最初は素人からすれば何を言ってるのかわからない内容ですが、きちんと講義を受けていれば問題なく理解できるようになっています。
不明な点があれば講師の方に何度も質問できるので、しっかりと知識を身につけることが可能です。
メインとなるのはホームページ制作講座とJavaScript講座。
インプットと行ったあとアウトプットを行いますが、実際に手を動かしていくのできちんと技術を身につけることができました。
対してサーバー講座とIoT講座はインプットの比率が多かったです。
ホームページ制作講座
サイト制作の基礎であるHTMLとCSS、JavaScriptについて学んでいきます。
「バカにしてるのかw」というような内容も含まれるため、本当の初心者でも大丈夫です。
HTMLの歴史といった内容もありました。
この先の講義も共通ですが、講義前に必要なツールを準備する必要があります。
講義に入る前にダウンロード先のリンクを教えてもらえるので、そこから入手する形です。
Dreamweaverは有料ソフトになっていますが、無料ソフトのVisual Studio Code(VS Code)でも受講可能です。
Dreamweaver版とVS Code版の2種類が講義として用意されていました。
- Web概論・HTML基礎
- ハイパーリンクとマルチメディア
- フォーム
- セマンティックコーディングとWeb制作フロー
- CSS基礎
- CSSレイアウト
- Dreamweaver(HTML)
- Dreamweaver(CSS)
- メディアクエリ・Webフォント・CSSアニメーション
- JavaScript1
- JavaScript2
- jQuery
JavaScript講座
ホームページ制作講座と内容が重なる部分もありますが、より深く学ぶことができます。
個人的にはJavaScriptはHTML/CSSよりも複雑だと感じました。
IoTエンジニア講座で最も時間がかかる講座だと思います。
- オブジェクト指向
- デバックとオブジェクト
- 制御構文・正規表現・例外処理
- イベント・JavaScriptのクラスとオブジェクト
- jQueryによるアニメーション作成
- Ajaxの基本
- jQeryを用いたAjax
- HTML5とCanvas
サーバー講座
この講座ではサーバーの仕組みを学んでいきます。
IoTエンジニアになるうえで知っておくべき知識です。
特に作業はなく、オンデマンド授業を聞き流すだけになります。
サーバエンジニアになりたい方は一緒に作業すると良いでしょう。
しかしダウンロード教材がとても容量(8GBくらい)を消費するので、それなりのスペックのパソコンが必要です。
- Linuxの基礎
- 運用作業のコマンド
- アクセス権限とユーザー管理
- ソフトウェアのインストールと管理
- ネットワークの構築
- パケットフィルタリング設定
- ネットワークトラブルシューティング
- システム運用業務
- Webサーバー
- データベースサーバー
- システムリソース管理と緊急時対応
- Linuxインストール・LPIC・LinuC試験対策
IoT講座
IoT講座のメインとも言える講義。
IoTの基礎知識を学びIoTアプリを完成させることを目標とします。
しかしこちらも聞くことが中心です。
一部作業もありますが、物足りないと感じるのが正直なところ。
私が受講したときはインプット講座のみでアウトプット講座がなかったので、今後の追加に期待です。
- IoTの全体像とネットワーク基礎
- HTMLの基礎
- ECHONET Lite 入門
- JavaScript入門
- JavaScript入門2・サーバー構築の基本
- ECHONET Lite基礎
- ECHONET Liteコントローラーの開発準備
- ECHONET Liteコントローラーの開発(基礎編)
- ECHONET Liteコントローラーの開発(基礎編)
卒業制作について
ホームページ講座とJavaScript講座まで受講したら一度作品を作ってみましょう。
実際に作ることで技術が身につきます。
最初はHTMLとCSSのみのサイトで良いでしょう。
マンツーマン授業を予約して進めてください。
私は少し疲れたらサーバー講座やIoT講座を受講して気分転換していました。
講義の進め方
私はすべての講義をオンデマンドで受講しました。
オンデマンドでは「インプット」と「アウトプット」の2つが用意されています。
1回の講義は2時間ほど。
細かくチャプターで分割されており、1つのチャプターは長くても15分程度です。
ちなみに総講義時間の84時間に含まれるのは「インプット」講義のみで、アウトプットは含まれません。
やはり聞くだけでは上達しませんので、それなりに練習する必要があります。
アウトプット講義は重要な点に絞られているので、何度も繰り返すことで確実にスキルを身につけることができました。
マンツーマン授業
講義を一通り受講したら作品制作に入ります。
ここでは必ず講師の方とマンツーマンで進めていきます。
チャットで問い合わせるとマンツーマン授業の予約方法を教えてくれるので、そのとおりに進めていきましょう。
講師の質
インターネット・アカデミーの講師の質が気になる方もいるのではないでしょうか。
質に関しては総じて高いように思います。
オンデマンドを中心に受けていると、ほぼ決まった講師の方が登場します。
インターネット・アカデミーのエース格とでも言うのでしょうか、かなり幅広い知識を持っていました。
さっきまでJavaScriptの講座を受けていたのに、サーバー講座になっても同じ人でめっちゃ喋るやん…みたいな。
しかもイケメン?だったり、きれいなお姉さんだったり…。
プログラミング知識が豊富で容姿端麗とかズルくない⁉と思ってしまいます。
特に女性講師のファンは多いかも。
私は好きでした(聞いてない)
男性のISMT講師もわかりやすくてよかったです。
マンツーマン授業で担当してくださった講師の方も知識豊富で、疑問点に関して的確な回答を得られました。
インターネット・アカデミーのメリット/デメリット
インターネット・アカデミーはWEBデザインなどフロントエンドに強い印象があるスクールです。
Webデザイナーの講座も充実しています。
一方でバックエンドやサーバサイドのエンジニアを目指す方には物足りません。
フロントエンド、バックエンド、サーバサイドを網羅的に学びたいならテックキャンプ の方がいいと思います。
私も最後までインターネット・アカデミーとテックキャンプ で迷いました。
しかし初心者が大量のITスキルを身に着けられるかという不安があったので、最終的にインターネット・アカデミーを選ぶことになっています。
受講期間が1年間と長めで、自分のペースで学習できることも魅力の一つでした。
意外なデメリットだったのがデジタルテキスト。
オンデマンドで受講していると頻繁に画面の切り替えが発生します。
オンデマンド動画でもテキストは映してくれますが、何かとめんどくさい…。
そして何より書き込めないのが不便でした。
テキストは印刷できますが、かなりの分量があるので家で印刷するにはコストが掛かりすぎます。
私はWordをメモ帳代わりにして毎回要点をまとめるようにしていました。
インターネット・アカデミーのここはイマイチ
デメリットの部分と重なるところがありますが、イマイチだったところを紹介します。
紹介するのは全てオンデマンド形式で受講したケースで感じたことです。
新宿や渋谷には校舎があるので、通学される方は該当しないかもしれません。
デジタルテキスト
まず一つめがデジタルテキスト。
正直、かなり不便です。
オンデマンド動画と見比べながら受講するので、画面の切り替えが頻繁に発生します。
スクール側の言い分としては「デジタルにすることによって常に最新の情報を提供できる」とのことですが、確認するのがめんどくさい…。
空き時間にパッと見ることもできません。
何より書き込めないのがデメリット。
印刷はできますが量が多すぎてかなりのコストが掛かります。
また書いてあることは正統派スクールとして間違っていないと思いますが、内容が固い…。
この辺は市販の参考書を購入して勉強するのが良いと思います。
同じこと言ってても表現方法で理解のしやすさが違ってくるのでおすすめです。
チャットの使い勝手が悪い
受講生向けにBOHR(ボーア)というページがあり、機能の一つにチャットがありますが、とにかく使いにくいです。
Enterキー押したらすぐに送信されます。
shift押しながらやれば問題ないようですが、慣れてないせいか違和感しかない。
最終的にはメモ帳に下書き→コピペで送信、なんてことやってました。
なんとか改善してくれないですかね…。
専属のサポートがない
インターネット・アカデミーは専属のプランナーは付いていません。
相談事があったらチャットで質問する形式で、回答してくれる講師は毎回違います。
というか、誰かわからん。
私の場合、学習の進め方を相談したかったのですが、チャットが遅いということもありスムーズに回答をもらえないことがありました。
専属サポートがあるスクールだと学習の進捗状況を把握してもらえます。
モチベーションも保ちやすいと思うので、その辺はインターネット・アカデミーに足りていないものだと思います。
インターネット・アカデミーQ&A
専門実践教育訓練給付金の対象でコスパ最高
IoTエンジニア育成コースAは雇用保険の教育訓練給付の対象講座です。
専門実践教育訓練という種類に該当し、最大56万円が国から補助されます。
4つの講座を別々で受講すると総額103万円程度かかりますが、教育訓練を利用してIoTエンジニア育成コースAを受講すると27万円程度で受講が可能。
利用しない手はないですね。
専門実践教育訓練の記事も併せて御覧ください。
IoTエンジニア育成コースA | ホームページ制作講座 | JavaScript講座 | サーバー講座 | IoT講座 | |
---|---|---|---|---|---|
受講費用(税込) | 834,680円 | 198,000円 | 237,600円 | 277,200円 | 316,800円 |
教育訓練の対象 | |||||
実質受講費用 | 274,680円 | 198,000円 | 237,600円 | 277,200円 | 316,800円 |
インターネット・アカデミー卒業後
インターネット・アカデミーは卒業後に仕事の案件を一緒に探してもらえます。
案件はアカデミーの講師と一緒に行うことができるので安心してください。
案件の取り方や進め方をここで学んで行きましょう。
ここで得た経験を活かして一人前のエンジニアへと成長していくことができます。
インターネット・アカデミー受講前にしておいたほうがいい3つのこと
受講を決める前にしておいたほうがいいことがあります。
- 無料カウンセリングを受ける
- 無料体験学習を受ける
- Progate等の無料体験サービスで学んでみる
インターネット・アカデミーに限らずプログラミングスクールの無料カウンセリングは必ず受けましょう。
スクールの雰囲気がわかるため、その時点で違和感を覚えることも。
私も5つほど受けましたが、やはりスクールごとにカラーがありました。
カウンセリングのあとに無料体験学習を受けるとさらにイメージが湧いてくるのでおすすめです。
そしてProgateといった無料のプログラミングサービスで実際に手を動かしてみましょう。
ここでも向き不向きが分かると思うので受講するかしないか判断する基準となります。
IoTエンジニア育成コースAはアリ?ナシ?
専門実践教育訓練を適用するならアリ。
しないならナシです。
理由はサーバー講座とIoT講座がただ聞くだけだから。
聞くだけなら他の書籍や有料サービスのほうが格安で学ぶことができます。
UdemyやSAMURAI ENGINEERで有名な侍テラコヤがメジャーです。
一度見てみてはいかがでしょうか。
おわりに
インターネット・アカデミーのIoTエンジニア育成コースAをレビューしてきました。
プログラミングスクールを探している方の参考になれば幸いです。
この先ITエンジニアの需要は高まる一方。
明るい未来への分岐点は今かもしれません。
どのスクールもカウンセリングは無料で行っています。
まずは話だけでも聞いてみてはいかがでしょうか。
あなたの未来が明るくなりますように。